パッと光らず咲きもしない湿けた花火のようなブログ

鈴木です。ちょこちょこ記事書いては消してます

28. 歯医者

社会人になって、歯科検診にちゃんと行くようにしてんですけど、歯垢を削る小型ドリルとツバ吸う機械の音だけは慣れん。口の中で出しちゃいけない音がキンキンくる。

 

しかもその振動音が歯に当たって、顔面骨伝って、神経通って、脳みそに直接くるんだから、しんどい。音で鳥肌と乳首がたった。本当に勘弁してほしい。どうして自分の乳首がたってることを自覚してしまったのか。口をゆすぐタイミングでふんわり自分の乳首を触ったら、「やってる〜?」って乳首が挨拶してた。やってねぇよ。今度から歯医者行く時は、厚着してバレないようにしよう。恥ずかしい

 

保険適用の自費負担30%でなきゃ行かないレベルの不快音だし、治療医がジジイだったら逆ギレしてた。対歯科治療用のイヤホンの発明を急げ、、、

でも、今回は若い姉ちゃんが治療してくれたから許す。

 

治療中、頭のてっぺんでおっぱいを感じたかったからメキメキメキ〜って全神経が集中しようとした。けど、あの小型ドリルの振動音が俺の乳首をたたせようとするから、一部の神経は「ま、まずい、乳首がたつ、おさめろ〜」って、神経が内部分裂した。歯科医のおっぱい過激派は、「目の前におっぱいがあるじゃあねぇか!全力をもっておっぱいを感じることが男ってものじゃあないのか!!??」と本能攻撃。対して、自分の乳首穏便派は「触れないおっぱいよりも、自分の乳首を守ることが人間ってものじゃあないのかい?」と理性抗戦。俺の中で戦争が起きて、一つずつ神経が死んでいった。段々とその戦争の関心はおっぱいからただの殺し合いへとなり、互いに疲弊し弱体化していった。俺はその戦場を治めるために降り立つと、その惨たらしい戦場跡に絶句した。「だれか、だれか生き残りはいないのか!」辺りを見回しても死神経しかおらず、俺の本能も理性も機能しなくなり、俺は歯科医のおっぱいも自分の乳首もどうでもよくなっていた。「お前ら、そこまでしなくていいのに、、、」同志たちの死に涙していると、急に死神経たちが光りだし、新しい神経として再縫された。急な現象に驚いていると、その新しい神経が「早く帰ろう」と語りかけてきた。俺は自分の涙を拭き、笑顔で「そうだな」と頷くと、そいつの手を握り、口をゆすいだ。

 

歯に異常はなく、次回は3ヶ月後。また来よう