パッと光らず咲きもしない湿けた花火のようなブログ

鈴木です。ちょこちょこ記事書いては消してます

3. 痔の王

一般的に、一文字で "痔" と言っても、その発生原因や症状は多岐にわたります。

 

例えば、切れ痔の場合。これは、硬くなった便がお尻を傷つけることで発症し、排便時に痛みを伴う症状になります。

 

例えば、いぼ痔の場合。これは、お尻周りの血の流れの悪さによりお尻にしこりができ、お尻の痛みやしこりからの出血という症状が見られます。

 

 

 

 

 

私が思うに、これら2つが痔の代表であり、これぞ痔です。ちなみに、私は2つとも経験済みです。

 

 

 

 

 

しかし、これらの痔とは、別格で異彩を放つ痔が存在します。

 

 

 

 

 

その名も 

  「痔瘻(じろう)」 

 

 

 

 

 

この痔は、痔界の王であり、キングオブ痔。昨年、仮面ライダージロウが痔瘻からお尻を取り戻す戦いがあったことは、記憶に新しいです。そのライダーが最終フォームになるためには、平成の痔瘻患者20人が合体することが条件であり、合体したその姿はグランドジロウと呼ばれたり、呼ばれなかったり。

 

 

 

 

とにもかくにも、この痔瘻というのが、非常にヤバいのです。かく言う私自身は、まだ痔瘻のやっかいにはなったことがありませんので、症状を想像することしかできませんが、先日、私の友人が痔瘻の餌食になりました。いつもラーメン食ってる野郎です。野菜は食いません。

 

 

 

 

 

痔瘻による日常生活への支障に関して尋ねてみたところ、その友人曰く、

 

 

 

 

まず、普通に座れないとのこと。

どこへ行くにも輪の形したクッションを手放せないらしく、それなしでは座れないらしいです。ラーメン屋へ行く時もこのクッション持って行って敷いてラーメン食うらしいです。痔瘻患者がラーメンなんか食うなや。

 

 

 

 

他に、大便の際、お尻を拭けないとのこと。

痔瘻は触れられた際に、宿主に激痛をもたらすらしく、触ってこようものなら宿主諸共死のうとするらしいです。大便によるお尻の汚れは毎回風呂場で落とすとか。外出時の尻汚れは仕方ないので、痔瘻を宥めながら接するみたいです。まさに腫れ物に触るように。

 

 

 

 

 

日常生活で非常に痔瘻に苦しまされているこの友人ですが、痔瘻を通して一番印象的であったのは、その治療時とのことです。

 

 

 

 

治療するには、ナースに尻穴を見せつける必要があったのです。

そう、尻穴をナースに見せつけねばならなかったのです。うひゃあ。

 

 

 

 

 

と強調して言ったものの、痔の治療でお尻を見せるのは当たり前ですから、驚くほどのことでもありませんし、ナースがおちんちんを揉みしだいてくれる神展開なんてあるはずもございません。

が、そのお尻の見せ方に驚点があったのです。

 

 

 

 

 

最初、私は、見せつけるポーズは、四つん這いなのかなあ、と考えていたのですが、違いました。

 

 

 

 

 

真の尻穴見せつけポーズは、体育座りの姿勢で横に倒れるらしいです。想像したら負けです。

 

ちなみに、友人は間違えて、ちんぐりがえししてしまったそうな。

 

 

 

 

そうして、痔瘻から膿を取り除き、定期的に同じことを繰り返していけば回復に向かうみたいです。

 

 

 

 

たくさんのひどい思いをしたのに、友人は嬉々として痔瘻の毎日を語っていました。

痔の王との戦は、多大なる精神の成長をもたらし、いかなる大変なことでもすぐに笑い話にできるほどの精神に至ったのでしょう。もしくは、痔瘻との毎日を忘れたか。痔瘻中にラーメン食うくらいの奴です。きっと後者でしょう。

 

 

 

 

痔瘻は放っておくと、第二の肛門になります。

痔瘻が疑われる場合は、すぐに肛門病院に行きましょう。